2023.11.27
土地の境界線を確認する必要があるケースってどんな時?
土地の境界を確認する必要があるケースは以下のような状況で発生することがあります。
- 土地を売却するとき
- 境界紛争
- 土地開発
- 土地分筆
- 不動産の評価
- 建設許可
- 不動産の抵当権設定
- 土地の相続
このうち、今回は次の3つのケースを紹介します。
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01.土地を売却するとき
土地を売却する際には、売主が買主へ境界を明示する義務が発生します。
もし、登記事項証明書・地積測量図・現地の境界標が一致しない場合、あるいは現地に境界標がない場合は、土地家屋調査士に依頼して、隣接土地所有者と境界を確認の上、境界標を設置し、「境界確認書」を作成してください。のちのちのトラブルを、ほぼ防止することができます。
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02.土地分筆
分筆とは、一筆の土地を、複数の土地に分割する登記手続きのことです。
土地の面積が広いと、そのままひとつの土地として利用するのが不都合になってくるケースがあります。- 土地の一部を分筆して売却する
- 親の土地を分筆して子どもが家を建てる
- 土地の一部の地目を変更する
- 相続した土地を相続人で分け合う
登記申請のための調査、測量、図面の作成は土地家屋調査士の業務となります。
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03.土地の相続
土地の相続にともない境界の確認を要するケースには、次の4つが考えられます。
- 一筆の土地を相続人数分に分筆
- 相続税を物納するために土地の一部を分筆
- 相続税を物納するために土地を測量
- 相続のために土地を売却
上記の場合も、確定測量による境界の明示は必須です。
とくに、物納により相続税を納税する場合は、土地の面積が明確でなければ、受領してもらえません。また、相続した土地を売却して現金化する際も、境界が不明確な土地だと、基本的に売却が困難です。通常の土地売却と同様に、相続した土地についても、土地家屋調査士に依頼して境界確認をおこないましょう。