2023.11.27

土地を分ける分筆登記で相続税が節税できる!?

土地を分ける分筆登記が相続税を節税できる理由は、相続税の課税対象が土地の評価額に基づいているためです。

土地の評価額は面している道路や間口、形状などを考慮して決定されます。土地を相続する場合には、その土地の評価額に応じて相続税が課税されます。土地を分筆登記で複数の区画に分けると、分筆によって間口や形状などを変えることができ、相続税も区画ごとに計算されます。

その結果、相続税評価額が下がる可能性があります。

また、節税だけでなく、相続の場面で分筆が有効になるケースがあります。

相続人が複数いる場合、相続人全員の共有名義とすると、土地の利用や処分の際に共有者全員の合意が必要になります。そのため、使い勝手が悪くなりトラブルが発生することもあります。
そこで土地を分筆して単独名義にすることで、無用なトラブルを避けることができます。例えば、単独名義にしておけば、相続人のうちの一人が自分名義の土地に住宅ローンを組んで建物を建てたとしても、抵当権はその人の土地のみに設定されるため、他の相続人に迷惑がかかることはありません。

ただし、分筆登記には手続きや費用がかかることを考慮する必要があります。

また、相続税の評価額や税率は地域や法改正によって異なるため、具体的な節税効果はケースバイケースで異なります。土地の分筆については土地家屋調査士に、相続税に関する詳細な情報は税理士や専門家に相談することをおすすめします。

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